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2004.09.09

輸入CD規制問題

 来年1月から施行される輸入CD規制法。これに対して公正取引委員会が懇談会を開催したという記事がITMediaに出てた。

 多くは、法律的に2つの保護制度があるのは問題だ。とか、輸入CDとしている以上、付帯事項として輸入CDは規制しないと言っていても、法律的拘束力はなく、やられたら終わりだと。そういったないようについての記事だった。

 全部を記事にしているわけじゃないので、話の前後が見えないが、日本レコード商業組合理事長の矢嶋靖夫氏による発言のうちの1つ。

 「(内外で価格差を設けることは)物価水準の異なる海外において、適正な価格で品物の提供をするために必要な手段。その価格差を悪用されないために諸外国でも輸入権が形成されており、日本でも欠かせないものだ。法律の根本に触れられていない意見が出ることを寂しく思う」(同氏)

 内外の価格差を悪用?。ちょっと待て、海外において適正な価格でっていうのはわかるよ。海外では1/3の値段で売ってもまだ儲けがでるCDに対して、輸入コストをかけて日本で売ることに対して悪用とは・・・。そもそも輸入コストを払って日本に持ってきても2/3位にの価格になってしまう日本のCDの価格は適正なのか?。問題はここだろ。日本の価格が適正なのかという観点がないよな。本来そこは自由競争で落ちて適正価格になるはずなのに、再販制度で固定されているからおかしくなるんだ。レコード業界こそが再販制度を悪用してるように感じない?。

 そこに対して、彼は「(レコード業界は)再販制度の下で特殊な利益を得て、さらに輸入権で利益を上積みするような産業構造にはなっていない」と。彼は再販制度の元でしか生きたことがないゆえに、自分では「再販制度の下で特殊な利益を得ていない」とのたまう。はたから見れば、現状で再販制度の下で特殊な利益を得てるとしか思えない。他の業界はコストダウン、付加価値の追加など企業努力をしているのに、レコード業界は、レコード→CDという大幅なコストダウンをしながら、値段据え置き。変だよねぇ。

 ところが、話はこれだけじゃない。邦楽CDにはレンタルがあるのよね。洋楽CDは1年間のレンタル禁止という制限がある。これは、洋楽CDが売れないのはレンタルがあるせいだ!、という外圧から来たものだったと記憶している。そのおかげで邦楽CDはレンタル、洋楽CDは買うというのが一般的になってきたんじゃないかな。邦楽CDはレンタルがあるせいで売れないんだから、レンタル止めさせりゃいいじゃんね。洋楽CDと同じように。そうすれば、逆輸入CDなんてたいしたことじゃない。とは言っても、レンタルからも著作権料徴収する法律作っちゃったし、他の業界をつぶすわけに行かないし。泥沼だねぇ。

 公正取引委員会も、学識者も問題ありというのになぜ強行採決してしまうんだろうねぇ。結局のところ、より大きな利益を得るために、どこかからどこかに金が・・・。と考えるのが自然だよね。もともと逆輸入CDなんてたいした量じゃないし。レコード族の政治家は誰なんだろうね。だれか教えてくれよ。

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