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2006.06.18

会社員総年収400万円時代到来

 先日、時間外割り増し率が40%増しになるかもという記事が出た後で、今度は残業代を出さないってことになっちまった。一定以上の収入を持つ人は残業代を出さなくても良いという法律にするんだそうだ。その一定額というのが年間400万円。おや?、ということは、残業代がもらえるのは年収400万以下の人ってことになるのか?。


労働法制見直し始動 一定年収で残業代なくす制度も提案
2006年06月13日21時40分
 働く人と会社の雇用契約のルールを明確にする新しい「労働契約法」と労働時間法制の見直しに向けて、厚生労働省は13日開かれた労働政策審議会の分科会で、素案を示した。長時間労働の是正のために賃金に上乗せされる残業代の割増率を引き上げる。一方で、一定以上の収入の人は労働時間の規制から外して残業代をなくす仕組みなどを提案している。会社員の働き方を大きく変える内容だ。

 同省では7月に中間報告、今秋までに最終報告をまとめ、来年の通常国会に労働契約の新法や労働基準法改正案などの関連法案を提出したい考え。素案は残業代の割増率の引き上げなど労働者を守るため規制が強化される部分と、残業代が必要ないなど企業にとって使いやすい人材を増やす側面の両面を含む。労使双方から反発が出ており、どこまで一致点が見いだせるか議論の行方は不透明だ。

 素案では、長時間労働を是正するために、現在最低25%の残業代の割増率を、月30時間を超える場合に50%とする▽長時間残業した人の休日取得を企業に義務づける▽整理解雇の乱用を防ぐルールの明確化などを盛り込んだ。

 その一方で、一定以上の年収の人を労働時間規制から外して残業代の適用対象外にする「自律的労働制度」の創設▽就業規則など労働条件変更の際、過半数の社員でつくる組合の合意があれば個別の社員の合意と推定▽裁判で解雇を争って無効になった場合でも解雇を金銭で解決できる仕組みの検討――なども示した。

 自律的労働制度の対象となる社員について、厚労省案では具体的な基準は示されていないが、日本経団連は昨年、年収が400万円以上の従業員を労働時間規制の対象外にするよう提案しており、基準の設け方によっては多くの正社員の残業代がなくなる可能性もある。

 同日の分科会では、労働側が、労働時間規制の適用除外を広げる案や解雇の金銭解決などが盛り込まれていることに「これまでの議論が反映されていない」と強く反発。労使の一致点が見つからなければとりまとめをしないよう求めた。

 一方、使用者側も「雇用ルールを明確にするのに必ずしも法制化は必要ない」などとして、ルールの厳格化によって人事・労務管理などが規制されることに警戒感を示した。オリジナルの記事



 平成16年度の国税庁調査によると、サラリーマンの平均年収は以下の通り。ネタ元PDF

年齢 男(千円) 女(千円) 合計(千円)
19以下 1,637 1,299 1,475
20-24 2,648 2,341 2,497
25-29 3,777 2,947 3,437
30-34 4,631 2,989 4,089
35-39 5,538 2,989 4,683
40-44 6,227 2,773 4,968
45-49 6,531 2,757 5,057
50-54 6,599 2,703 5,028
55-59 6,497 2,758 5,081
60以上 4,916 2,269 4,388

 ということは?。平均して、男は30超えたら一律400万円。少子化対策はどうなったんだ?。図録▽子どものいる家庭の生活の苦しさという図を見ると、年収600万でも子どもがいると生活が苦しいと答える人が50%を超えてますけど・・・。まぁ、子ども一人につき学費が3000万かかるというデータが出てるから、そりゃ年収600万あっても苦しいわな。子ども一人につきいきなり借金3000万と同じ事だしな。

 この社会実情データ図解って面白いな。ついでに教育費と合計特殊出生率のデータも出てた。神奈川県の教育費ダントツの高さだw。

 つーことで、みんな年収400万でガンバロー

 という、悪夢のような話しに思えるが、日本経団連は400万で使いたい放題だと思っている訳ではなく(たぶん・・)。もっと下の年齢まで年棒制を取り入れたいのよね。工賃の高い日本で、残業代が青天井だと、労働者側も効率改善しようとせず、生活残業なんてのも出てくる始末。で、年棒性を取り入れれば、残業代を払わなくて済むし、効率も上げてくれるだろうと考える。ところがだ、現行の法律では年棒制でも残業代は払わなくてはいけない。このサイトによると、月の残業がある程度決まっている場合には、それも含めて年棒とすることができるが、それ以外の部分は支給しなければならない、となっている。実情は、年棒制にしたら、残業代なしだよね。。この部分を法律と実情をあわせたいってのが、本当の意図(たぶん)。

 ところが、やってしまえば拡大解釈は世の常。時給が安いからとアルバイトや海外に頼ってた労働が、実質ただで扱える時間を持つ年収400万以上のサラリーマンに降ってくる。更には、金銭的解雇や労働時間規制の解除も今回の素案に含まれてるから、ますます使いたい放題。「400万じゃだめなのー?じゃー解雇しちゃおうかなー。」や、「24時間働け。法律的には全然OKだ。駄目なら解雇ね。」ってのが合法になる。まぁ一番低賃金で働かせられるのが、日本の年収400万円以上のサラリーマンってわけ。そのうちコンビニのアルバイトとかなくなるな、正社員を昼間は社内で、夜間は店頭で働かせれば良い。24時間働かせても年間400万円ポッキリ。この辺を法整備して禁止するわけでなく、"和"の心で解決させようとしちゃうのが日本。本当に24時間働かされて過労死ってパターンが増えていくだろうね。解雇におびえるサラリーマン。非婚・少子化は止まらない。

 法施行されたとして、実際年棒制になった場合、年棒どうやって決めるのよ。成果主義は日本じゃ無理ってことがもうわかってるじゃん。自分の勤め先も、いまだに成果主義やってるけど、不公平感ありまりくり。タイミングと運の良さだけで月額10万増し状態。タイミングが悪ければ、同期入社組最低評価(俺だけど)。なにが成果主義だか・・・。もう日本じゃ年功序列しかないような気がするけどねぇ。。現状だと評価に対して明確に説明できる人なんて皆無だろうに・・・。

 全然関係ないけど、後輩に子供が産まれたんだ。その話しを聞いてまず頭に浮かんだのは、いきなり3000万の借金を抱えてしまったのかということ。「おめでとう」というより、「あら、いきなり大借金だねぇ。がんばってね。」という感じだった。情報過多社会って怖いねぇ。病んでるねぇ俺。

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