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2008.02.03

炎上するプロジェクト

 ここのところ仕事が忙しく、休日出勤なんぞをしてしまっている。それにも関わらず、スノボなぞに休息なしで2週間働き続けることになる。いや2週間連続って結構きついもんがあるよ?。平日が10時間労働で休日出勤1日、1日の休日をスノボだとなんとかなるんだが、平日12時間労働で、休日も10時間労働、そのままスノボはちょっと厳しい。

 じゃ、なんで1月の残業時間が100時間とかになってしまうのかという話。一つには会社として1人を雇用するよりも、一人減らして残業させた方がコスト的にメリットがあるということ。アメリカでは残業代は1.5倍だが、日本では1.3倍程度。1.5倍だとしても、厚生年金やらの負担を考えると残業させた方が安いのかもしれないけどな。

 ニュースなどで過労死と報道されるような物でも、表面上のことしかわからず、実際になぜそうなってしまっているのかはわからない。が、しかし、実際に自分の職場の中で発生しそうな勢いの所を見ていると、そこに関しては状況がわかる。そこまで酷いところってそうはないのだが、今回初めて目の当たりにした(というか、吸い込まれつつある)。

 自分が目の当たりにしている範囲で、このデスマーチ状態に陥る要因と過程を考えてみると、計画が計画になっておらず高いレベルの目標になっていること。この原因は計画を立案、承認する人に現状の把握能力がないこと。 現場の方もその目標に達するための策をそれほど練って実行していないこと。あとは不確定要素の見積もりミスかな。

 今回のデスマーチプロジェクトは、ある電気製品を開発することだった。ミスった経過を見ていくと、
 1.CPUは無知な人が勝手に決めて決定されていた
 2.ソフトウェアのフレームワークは付属していたが、ドキュメントがほとんどない
 3.この状態で現場は全く人と時間が足りないと申請したにも関わらずGoがかかる
 4.あるデバイスの選定で候補が2つあったが安い方に決定された(当然無知な人が決めた)
 5.そのまま策も考えずにいつも通りの作業に取りかかる
 6.仕様追加が2つ、3つ。
 7.4のデバイスのファームウェア開発を請け負ってくれるところがようやくみつかる
 8.CPUのスペックが全然足りないことが判明
 9.さらにフレームワークがまともに機能しないことが判明
10.人を1人追加
11.7のファームがまともに機能しない
12.さらに仕様変更

 ってなわけで、そのままぼろぼろになってまだ継続中。このプロジェクトのターニングポイントは4のデバイス選定。2つのデバイスのうち1つはCPUメーカーがサポートしていた、100円安い物を選んだために、CPUメーカのサポートがなくなり、外部の開発会社を使うはめになり、そのサポートの人員が取られることになる。そして、計画が厳しいため、請け負ってくれる会社もほとんどないと。この時点で絶対に終わらないと確信をもてた。

 このプロジェクトで、管理者側の問題は1,3,4,6,7,8,9,11,12。だって、管理者が仕様追加とか、CPUの選定とかしちゃうんだもん。そりゃぼろぼろになるわ。本来は終わるように仕様を削除したりやり方を変えてかなきゃいけないのにな。ま、いわゆる負能管理者なわけだ。いるだけで何もしないのではなく、いるとどんどんマイナスに作用するという伝説の管理者なわけ。

 ここで俺ならどうするかと考えるわけだよね。このくせ者の負能管理者の特徴は、時間感覚がまったくなく、”今”終わってないということしか理解できない。ということと、自分に都合の悪い話は聞いているけど理解できてない。わがままなので暴走の危険が2、3回はある。つまり、開発プロジェクトで気まぐれな小学生が絶対権限を握っている感じだ。

 ターンニングポイントであったデバイス選定がされた時点で終了は見えちゃった訳だが、ここから持ち直すためには、他の仕様を減らすしかない。かといってわがまま小学生にできないと言っても理解できないだろう。となると、納期に終わってないことは理解できる訳だから、黙って仕様を簡略化し、「ここまではできてますけど?どうします?」とやるのが最善の策か・・・。

 まぁ、リスクヘッジが考えられない管理者に取り付かれたら、終了ってことだな。最近、プロジェクトはなぜうまくいかないのか、とかって本も読んでみてはいるんだが、「管理者がわがままな小学生だったら」なんて酷すぎる場合は想定されてないわけで・・・。

 どこかに、炎上したプロジェクトの詳細がのってるところとかないかね。他の状況が知りたいね。とりあえずブラック企業につとめているんだが、もう俺は限界かもしれないは読んだんだが、それぞれの担当を計画できるだけましかと思った。一人の割当が計画時点でオーバーフローしてたからなぁ。。

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